HOME > シロアリ駆除の基礎知識②

プロのシロアリ駆除法を知る

シロアリの駆除については、発生前の予防段階であれば、自力でできる部分もありますが、一旦シロアリが発生してしまうと、素人判断で安全に完全駆除をするのは難しいと言われています。では、プロはどんな方法を使ってシロアリ駆除や予防を行っているのでしょうか。その一端をご紹介します。

木部処理

シロアリの餌となるのは主に黒松、赤松、蝦夷松といった松や柳などの柔らかい木が中心ですが、シロアリが嫌うとされているヒバやヒノキといった匂いが強く防虫効果のある木材でさえ餌にすることがあります。また、木材だけでなく、時にはダンボールなどの紙類、衣類や皮革類、ゴム類、動物の死骸、それに、ちょっと想像がつかないですが、プラスティックや電気コード、瓦、コンクリートまでもがその被害の対象になるというから驚きます。
こうした主に木材を中心にした被害対象に対する駆除処理は、木材表面に薬剤を噴霧器を用いて吹き付け処理するか、又は刷毛等で塗布する方法と、木材や壁体に穴を開け、薬液を注入する方法があります。またこうした木部処理は、被害箇所だけでなく、それ以上被害が拡大しないように、その周囲にも施されます。
ただし、被害箇所への薬剤噴霧は場合によってはシロアリを拡散させ、巣の根絶とは逆に、被害を拡大してしまうリスクもありますので、場数を踏んだプロの経験値と技術が必須となる場面でもあります。
また、シロアリ被害が出る前の予防処置として、新築建物の木部処理は、通常、地面から1mまでの木材、浴室回りの木材、洗面所や台所等の水回り部分の木材を対象に処理をします。また、木材同士の継ぎ目やボルト穴、接合部、コンクリート接触面等は特に念入りな処理が必要です。
こうした処理をすることで、シロアリ被害に遭いにくくする効果はありますが、残念ながら、100%安心とは言えません。こうした忌避剤をものともせず、巣くうシロアリもおり、それはあたかもインフルエンザの予防接種をしていても、新型のインフルエンザにかかってしまうのと似ているかもしれません。
シロアリ駆除に使う薬剤は、現在、日本で唯一のシロアリ公益団体である公益社団法人日本しろあり対策協会に所属している優良業者であれば、5年間の保障がありますので、万が一、予防をしたけれどシロアリが発生したという場合は、すぐさま連絡をし、無料で駆除してもらいましょう。

土壌処理

日本国内のシロアリ被害の二大種であるヤマトシロアリとイエシロアリは、一般に地中を通って建物内に侵入してきます。体を覆う膜が薄いため、空気や光に触れるのを嫌い、土をシロアリの分泌物などで固めてトンネル状にした「蟻道(ぎどう)」と呼ばれる道を作り、土中から餌である木材へ移動する際などはその蟻道の中を通って移動します。つまり、こうした蟻道ができている部分があれば、確実にシロアリ被害があるという証拠にもなります。
駆除の際には、先に述べたように、シロアリ被害のある木部処理とともに、発生源となっている土壌、またその周囲の発生源や通路となり得る土壌も薬剤で処理します。特に建物の基礎の内側や束石の周囲など、シロアリの進入口となる可能性の高い場所を処理することで予防効果が上がります。

最近では、防蟻効果の他に土壌からの水分蒸散防止を目的とした土壌被膜形成工法やシート工法も採用されていますが、皮膜と土壌の隙間に水が溜まる、結露するなどさまざまな問題があり、予防という観点では完璧な方法がないというのが現状のようです。
そもそも、最近の木造家屋は基礎にコンクリートを敷き詰めるベタ基礎と呼ばれる工法が主流になっており、土壌からの湿気とシロアリの被害を防げるはずなのですが、このベタ基礎でさえもかいくぐり、シロアリはやって来るという実例がすでにあります。新築施工の際にシロアリ防止策をするご家庭も多いはずですが、建築を担当する設計会社や工務店は必ずしもシロアリのプロが含まれているわけではありませんので、心配な場合は、設計段階でシロアリ駆除のプロにも相談をし、アドバイスをしてもらうのが良いでしょう。

ベイト工法

シロアリの駆除剤を混ぜた餌(ベイト剤)をシロアリに食べさせ、シロアリを巣ごと死滅させる駆除方法です。ステーションと呼ばれる容器にシロアリの餌を入れて、シロアリの食害が確認された場合に、ステーション内の餌とベイト剤を交換します。すると、シロアリが餌と思ってベイト剤を巣まで持ち帰ります。シロアリには互いの体をなめあうグルーミングという習慣があり、これによってベイト剤の毒が巣全体に行き渡ります。ベイト剤にはシロアリの成長に欠かせない脱皮を阻害する成分が含まれており、シロアリは1~2カ月かけて徐々に死んでゆき、最後は巣全体のシロアリが死滅します。(すでにシロアリの被害が確認されている場合は、最初からベイト剤を設置する場合もあります。)
その後もステーションの状態を監視し、シロアリの活動が見られなくなったら、ベイト剤を餌に戻します。
巣を根絶やしにできること、薬剤の量を最低限に抑えることができことなどがメリットで、駆除剤に対して耐性のない幼児や過敏症の家族がいる家庭においてのシロアリ対策にも有効です。
一方で、年に数回の継続した監視とケアが必要となるなど、経済的な負担が軽くないこと、また、木材の中に巣を作っているヤマトシロアリなどには効果がないなどの短所があるのも事実です。

これら、プロの工法からわかることは、シロアリは一筋縄ではいかないということです。それぞれの環境、条件、費用、タイミングなどを考慮し、最善であろうと思われる方法を信頼できるプロと相談して見出し、シロアリを駆除することが私達にできる最善の策と言えそうです。
人類がいまだインフルエンザや風邪を治す方法を見つけ出せず、対処療法でこれらの病気と戦っている同様に、日頃のケアと、いざとなったときの適切な処置とで、シロアリ駆除に臨みましょう。

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